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渡せる改革  三宅泰世のBlog

ビジネスモデル・イノベーション協会理事、大手通信グループ企業現役課長のフューチャーマッピングやビジネスモデル・キャンバス、ReadForActionを使った企業内イノベーション実践事例の紹介をしています。

2016年 企業の内部崩壊は加速する。

 
2016年 グループ企業 大企業の内部崩壊は加速する。
 
理由は、いくつもある。
 
■1.行きすぎた合理化・効率化
ここ数年、上場企業とそのグループ企業では経営の効率化の為に、業務のアウトソーシング、人員削減、稼働管理は、時間単位分単位と極限まで余剰(以降、バッファ)をそぎ落としてきた。
 
組織はクリアランスのない、バッファのない、精密に設計された精密機器になろうとしていく。
 
どうやら、これが贅肉のない筋肉質の経営らしい。
 
 
■2 変化を前提としない組織構造、変化に適応しようとする最前線の社員
バッファのないクリアランスがない構造体は、外部環境が変化しない事を前提に設計構築、運用されている。
 
しかし、今日の外部環境の変化のスピードは50年前の4倍である。
3ヶ月で業界の勢力図が変わる事だって珍しくない。
 
取引先と直に接している社員は、変化に適応しようとする。
しかし、組織構造は変化を前提にしていない。クリアランスもバッファもない。
 
最前線の社員は、変化の激しい荒波の中、手枷足枷を嵌められ、成果を求められる。
 
 
■3 コンプライアンス・ガバナンスの目的化
コンプライアンス・ガバナンスの逆機能が引き起こす現象とは 
なるべく、自組織、自分が責任を負わない様に、社内ではボールのパス!パス!パス!
である。
 
管理偏重の会社ではどこも同じような症状に見舞われている。
 
制約が多い中で、社内稟議ための文書作成、手続き、決裁というフローが走るが、やはり、コンプライアンス・ガバナンスのために手戻りが発生する。
 
時間が無くなり、そのしわ寄せは担当者へと集中する。
 
どこかで、破綻が起きる。
 
 
■4組織は敵
問題が発生した時に、組織のダークサイドが現れる。
 
物事の破綻は、上流で起こる。依頼元の企業の内部で起こる。
その破綻の連鎖は、一瞬で上流から下流へと向かう。末端の弱者へと向かう。
 
破綻の発生箇所は、御大は、支離滅裂な言い訳をし、逃亡を図る。
なぜならば、「(俺、もう引退だし。)責任は、君のところにあるよね。」
 
である。
 
この歪みが、グループ企業であれば、序列の中で起こり、最も体力のない末席の子会社が歪みを喰らう。
 
影響は取引のある会社へと伝播する。
 
担当者は
取引先への謝罪に奔走する。
取引先への説明も、納得のいく説明にはならない。
 
 元々の言い訳は支離滅裂
厳かな説明責任こそが、組織の秩序を成していたが、もはやそれも崩壊するのである。
 
 
一度、トラブルになれば、社内からの攻撃が始まる。  
もはや、組織は社員の味方ではない。
 
mtgが開催できても、「誰の責任だ?」という事に焦点がいく。
 
問題解決のためのmtgにはならない。
事情徴収と責任の範囲、問題の重大さの見極め。犯人の確定に目的がある。
 
問題解決は、生贄である。左遷、懲罰である。
なので、問題の根本解決には至らない。
本質的な問題解決に至ろうとすれば、それは新たな責任、責任者を発掘する事になる。
 
組織は、もはやそれを望まない。
秩序へと戻りたがる。
 
管理しているがゆえに、問題は起こらない事が前提なのである
 
想定外の事に、稼働を投じるバッファはないのである。
 
現場の担当者は、考えず、業務分掌にある事だけ、それのみを遂行する事に徹する様になる。
とにかく、守るべきは業務分掌規定である。
 
新しい事など
やらないほうがイイ。
 
管理さえやっていればいい。

 管理による管理の為の管理
管理の目的化である。
 
■5団塊の世代・アフター団塊は逃げ切りを図る。
 
グループ企業の役割の一つは、高度経済成長を前提に経営規模の拡大、とポストの増設の為だった。
しかし、経済の動きは激しく、3年後の予測は不可能、少子高齢化の加速。
2010年代に入り、段階の世代、その後の世代が大量に引退していく。
 
引退していく団塊の世代・アフター団塊の後の世代について企業は採用を絞った。
引退していく世代と、あとに残る社員とは約10才の世代ギャップがある。
 
しかし、大企業の40代後半の人達は、昇進昇格は頭打ちを喰らい、経営者となるための教育もコースも歩んでいない。
 
 
■6残される世代にとって大切な事、生き残るために 
 
企業という形態は限界に来ている。
 
多くの固定資産を要するが故、資本金を必要としたのは
ものづくり時代
大量生産の時代である。
 
情報化社会になった今、必要な資源
すなわち、サーバー、ネットワークはクラウドで提供される。
企業は固定資産を要さなくなってきた。
それほどの資本金は要らない。
 
信用が得られる額があればいい。
資本金の役割と意味は変わった。
 
人材は流動化していく。
専門家の寿命は短い。
 
必要な時
必要なスキルを持つ人と
ネットワークにつながっていればいい。

もはや、大量の引退が始まるこれからの数年間、経営幹部、上層部がいない企業は統廃合されるか瓦解し、消滅する運命である。変化の中で、経営者層が不足かつ、ガバナンスxコンプライアンスx効率化の呪縛は、組織の内部崩壊を招く。 自己崩壊プログラムなのである。
 
人的活動だったマーケティング・営業がICTーwebマーケティングにとって代わっていく。
業務は効率化され、アウトソースが進む。
組織は、ガバナンス・コンプライアンスで分断されていく。
 
会社間がインターネットの常時接続されていくと、中間業者の存在意義は失われていく。
残るのは、インフラ事業や、巨大な設備を必要とする巨大企業と、フリーランスに二極化する。
 
まだ、もう少し時間はある。
 
一方、社内は分断されていく事に変わりは無い
リスクを回避していく傾向は強まる。
 
構造的な面から
分断
 
心理的には
裏切り
 
避けることは無理だろう。
 
だからこそ、大切なのは、どこどこ会社の誰々さんではなく、あなた個人であり、あなた個人を信頼してくれる人たちとのつながりなのである。
 
 大きな大きな変化が始まった。
 
変化をチャンスに出来るかどうかは、その人の、知力、体力、気力、運。信頼できる友人のネットワークによる。
 
チャンスを創ろう。見つけよう